NEWS

お知らせ

歯周病と糖尿病は、互いに影響し合う関係にあることが知られています。お口と全身の健康のつながりの中でも、とくに多くの研究が積み重ねられてきた分野です。今回は、その関わりと当院での取り組みについてご紹介します。

糖尿病と歯周病の進み方

日本歯周病学会の診療ガイドラインでは、糖尿病のある方は、ない方に比べて歯周病にかかる割合が高く、歯周病が悪化しやすいとされています。こうしたことから、歯周病は糖尿病の合併症のひとつとしても位置づけられています。

歯ぐきの炎症と血糖の数値

反対に、歯周病の側から糖尿病に関わることも分かってきました。厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」では、歯周病と糖尿病の間には「双方向的な関連」があるとされ、全身の病気との関わりの中でも、とくに科学的な裏づけ(エビデンス)の程度が高いものとして紹介されています。

歯周病のある糖尿病の方が歯周病の治療を受けたところ、血糖の状態を表す数値(ヘモグロビンA1c)が下がったという報告が多くあり、学会のガイドラインでは、糖尿病のある方に歯周病の基本的な治療を行うことが強く勧められています。

ただし、数値の変わり方には個人差があり、効果に否定的な報告もあります。また、歯科での治療が、内科での糖尿病の治療に代わるものではありません。

当院での取り組み

歯周病は、痛みなどの自覚症状がないまま進むことが多い病気です。当院では、歯周ポケットの深さなどを検査で確かめながら、治療を進めています。

歯周病の治療を続けても思うように良くならない場合などには、経過を確かめるために、ヘモグロビンA1cなどの数値を院内の血液分析装置で測ることがあります。数値によっては、内科の受診をお勧めしています。

歯周病は、治療が一段落したあとも再び進むことがある病気です。当院では3〜4ヶ月ごとの定期検診を基本に、お口の状態を継続して確認しています。

糖尿病で通院されている方は、ご来院の際にお知らせください。ご予約はWeb予約(24時間受付)またはお電話(076-255-7551)にて承っております。

参考

  • 日本歯周病学会「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン 改訂第3版」(2023年)
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連」